OpenClawのContext管理ガイド:モデルの「今」を把握する
AIエージェントとやり取りをしていて、モデルが急に文脈を忘れてしまったり、トークン制限が気になったりすることはありませんか?モデルが「今、何を考えているのか」を正確に把握することは、スムーズな開発において非常に重要です。
OpenClawでは、モデルに送信されるすべての情報を「Context」として扱います。これはモデルのContext window(トークン制限)内に収まる必要があるため、何が含まれているのかを理解して、効率的に管理する方法を見ていきましょう。
- OpenClawの実行環境
- Workspace(
AGENTS.mdなどの設定ファイルを含む)
クイックスタート
Section titled “クイックスタート”5分でContextの状態を確認し、最適化する方法を紹介します。
/status: ウィンドウの空き状況とセッション設定を素早く確認します。/context list: 注入されているファイルの一覧と、それぞれのサイズを確認します。/context detail: ファイル、ToolのSchema、Skillごとの詳細な内訳を表示します。/usage tokens: 毎回の返答の末尾に、使用したトークン数を表示します。/compact: 古い履歴を要約して、ウィンドウの空き容量を増やします。
Contextに含まれるもの
Section titled “Contextに含まれるもの”Contextは「メモリ」とは異なります。メモリはディスクに保存して後でロードできるものですが、Contextは現在の実行時にモデルのウィンドウ内にある情報を指します。
- システムプロンプト: OpenClawが構築するルール、Tool、Skillリスト、Workspaceファイルなど。
- 会話履歴: そのセッションでのユーザーとアシスタントのメッセージ。
- Tool呼び出しと結果: コマンドの出力、ファイルの読み取り内容など。
- 添付ファイル: 画像、音声、ドキュメントなど。
Contextの確認例
Section titled “Contextの確認例”/context コマンドを使用すると、モデルに送信されているデータの詳細がわかります。
/context list の出力例
Section titled “/context list の出力例”🧠 Context breakdownWorkspace: <workspaceDir>Bootstrap max/file: 20,000 charsSandbox: mode=non-main sandboxed=falseSystem prompt (run): 38,412 chars (~9,603 tok) (Project Context 23,901 chars (~5,976 tok))
Injected workspace files:- AGENTS.md: OK | raw 1,742 chars (~436 tok) | injected 1,742 chars (~436 tok)- SOUL.md: OK | raw 912 chars (~228 tok) | injected 912 chars (~228 tok)- TOOLS.md: TRUNCATED | raw 54,210 chars (~13,553 tok) | injected 20,962 chars (~5,241 tok)- IDENTITY.md: OK | raw 211 chars (~53 tok) | injected 211 chars (~53 tok)- USER.md: OK | raw 388 chars (~97 tok) | injected 388 chars (~97 tok)- HEARTBEAT.md: MISSING | raw 0 | injected 0- BOOTSTRAP.md: OK | raw 0 chars (~0 tok) | injected 0 chars (~0 tok)
Skills list (system prompt text): 2,184 chars (~546 tok) (12 skills)Tools: read, edit, write, exec, process, browser, message, sessions_send, …Tool list (system prompt text): 1,032 chars (~258 tok)Tool schemas (JSON): 31,988 chars (~7,997 tok) (counts toward context; not shown as text)Tools: (same as above)
Session tokens (cached): 14,250 total / ctx=32,000/context detail の出力例
Section titled “/context detail の出力例”🧠 Context breakdown (detailed)…Top skills (prompt entry size):- frontend-design: 412 chars (~103 tok)- oracle: 401 chars (~101 tok)… (+10 more skills)
Top tools (schema size):- browser: 9,812 chars (~2,453 tok)- exec: 6,240 chars (~1,560 tok)… (+N more tools)システムプロンプトの構築
Section titled “システムプロンプトの構築”システムプロンプトはOpenClawによって管理され、実行ごとに再構築されます。これにはToolリスト、Skillリスト、Workspaceの場所、時刻、ホストOSなどのメタデータが含まれます。
また、Project Contextとして、Workspace内の特定のファイルが自動的に注入されます。
AGENTS.md,SOUL.md,TOOLS.mdIDENTITY.md,USER.md,HEARTBEAT.md,BOOTSTRAP.md
大きなファイルは agents.defaults.bootstrapMaxChars(デフォルト20,000文字)の設定に基づいて切り捨てられます。
ToolとSkillのコスト
Section titled “ToolとSkillのコスト”ToolがContextに与える影響には、2つの側面があります。
- Toolリスト: システムプロンプト内のテキスト説明。
- Tool schemas: モデルがToolを呼び出すためのJSON形式の定義。
Skillについては、システムプロンプトには名前と説明のみが含まれます。具体的な指示内容は、モデルが必要だと判断した時に read コマンドで読み込まれる仕組みです。
トラブルシューティング
Section titled “トラブルシューティング”- ファイルが TRUNCATED と表示される: ファイルが大きすぎて制限を超えています。
bootstrapMaxCharsの設定を確認するか、ファイル内容を整理してください。 - ファイルが MISSING と表示される: Workspace内に該当するファイルが存在するか確認してください。
詳細な設定やトラブルシューティングについては、AI Setup Assistant でいつでも質問してください。
次のステップ
Section titled “次のステップ”- Slash commands: 利用可能なコマンドの詳細
- Token use & costs: トークン消費とコストの管理
- Compaction: 履歴の要約機能について
- System Prompt: プロンプトの構造詳細
OpenClaw Expert
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