OpenClaw System Prompt:エージェントの動作を最適化する構造
AIエージェントを動かしているとき、指示したはずのルールを無視されたり、コンテキストが多すぎて動作が重くなったりすることはありませんか。開発者にとって、エージェントが常に正しいコンテキストを持ち、意図通りに動くようにプロンプトを管理するのは非常に手間がかかる作業です。
OpenClawは、実行ごとに専用のSystem Promptを自動で組み立てる仕組みを持っています。これにより、開発者が手動でプロンプトを調整する負担を減らし、エージェントのレスポンス精度を向上させます。
- OpenClawの実行環境
- Node.js
- ローカルのドキュメント(リポジトリまたはnpmパッケージ)
- 設定ファイル(
AGENTS.md,SOUL.mdなど)
クイックスタート
Section titled “クイックスタート”OpenClawのSystem Promptは、非常にコンパクトで固定されたセクションで構成されています。デフォルトのプロンプトを使用せず、OpenClawが独自に管理・注入を行います。
1. プロンプトの基本構造
Section titled “1. プロンプトの基本構造”プロンプトには、実行に必要な情報が以下の順序で組み込まれます。
- Tooling: 利用可能なツールリストと短い説明
- Safety: 安全策のリマインダー
- Skills: スキル指示の読み込み方法
- OpenClaw Self-Update:
config.applyやupdate.runの実行方法 - Workspace: 作業ディレクトリの情報
- Documentation: ローカルドキュメントへのパス
- Workspace Files: 注入されたプロジェクトコンテキスト
- Sandbox: サンドボックスの有効状態やパス
- Current Date & Time: ユーザーのローカル時刻とタイムゾーン
- Runtime: OS、Node.js、モデル名、思考レベルなどの実行環境情報
2. Prompt Mode の選択
Section titled “2. Prompt Mode の選択”OpenClawは、エージェントの役割に応じてプロンプトのサイズを調整します。
full(デフォルト): すべてのセクションを含むminimal: サブエージェント用。SkillsやMemory Recallなどを除外し、軽量化するnone: 基本的なアイデンティティのみを返す
3. プロジェクトコンテキストの注入
Section titled “3. プロジェクトコンテキストの注入”AGENTS.md や SOUL.md などの重要なファイルは、自動的に Project Context としてプロンプトに追加されます。これにより、エージェントは明示的にファイルを読み込むことなく、プロジェクトのルールを把握できます。
4. 日時とタイムゾーンの設定
Section titled “4. 日時とタイムゾーンの設定”プロンプトのキャッシュ効率を高めるため、動的な時刻ではなく タイムゾーン のみが含まれます。現在の時刻が必要な場合は、以下の設定を使用してください。
agents.defaults.userTimezoneagents.defaults.timeFormat(auto|12|24)
トラブルシューティング
Section titled “トラブルシューティング”ファイルがプロンプトに含まれない
Section titled “ファイルがプロンプトに含まれない”注入されるファイルにはサイズ制限があります。デフォルトでは agents.defaults.bootstrapMaxChars によって20,000文字に制限されています。これを超えるファイルは切り捨てられ、マーカーが表示されます。現在のコンテキスト状況を確認するには、/context list または /context detail コマンドを実行してください。
安全策が無視される
Section titled “安全策が無視される”System Promptに含まれる安全策(Safety guardrails)は、あくまでエージェントへの助言であり、強制力はありません。厳格な制限が必要な場合は、ツールポリシーの設定、実行承認(exec approvals)、サンドボックス、またはチャンネルの許可リストを使用してください。
スキルが読み込まれない
Section titled “スキルが読み込まれない”利用可能なスキルがある場合、以下のような形式でプロンプトに注入されます。
\<available_skills\> \<skill\> \<name\>...\</name\> \<description\>...\</description\> \<location\>...\</location\> \</skill\>\</available_skills\>エージェントがスキルを認識していない場合は、該当するスキルファイルが指定の場所に存在するか確認してください。
設定や構築に関する詳細は AI Setup Assistant で確認できます。
次のステップ
Section titled “次のステップ”- Context: コンテキストの管理と詳細
- Date & Time: 時刻処理の仕組み
OpenClaw Expert
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