Gateway-owned pairing の仕組みと導入ガイド
新しいデバイスやノードをネットワークに追加する際、どの接続を許可し、どれを拒否するかを管理するのは意外と面倒な作業です。セキュリティを担保しつつ、開発者が直感的に操作できる認証フローを構築するのは、多くのプロジェクトで共通の課題となります。
OpenClaw では、Gateway が「信頼できる唯一の情報源(Source of Truth)」として機能する Gateway-owned pairing を推奨しています。UI はあくまでリクエストを承認・却下するためのフロントエンドに過ぎず、すべての権限管理は Gateway 側で行われます。
- OpenClaw Gateway
- CLI ツール (
openclaw) - WS node (role
node)
クイックスタート
Section titled “クイックスタート”Gateway-owned pairing を 5 分でセットアップする最小の手順は以下の通りです。
- ノードの接続: ノードから Gateway WS へ接続し、ペアリングをリクエストします。
- リクエストの確認: CLI で保留中のリクエストを確認します。
Terminal window openclaw nodes pending - リクエストの承認: 特定の
requestIdを指定して承認します。Terminal window openclaw nodes approve <requestId> - ステータスの確認: ノードが正しくペアリングされたか確認します。
Terminal window openclaw nodes status
承認されると Gateway から新しいトークンが発行されます。ノードはそのトークンを使用して再接続することで、正式に「ペアリング済み」の状態となります。
主なコンセプト
Section titled “主なコンセプト”Gateway-owned pairing を理解するための 4 つの要素を紹介します。
- Pending request: 参加をリクエストし、承認を待っているノードの状態です。
- Paired node: 承認され、認証トークンが発行されたノードです。
- Transport: Gateway WS エンドポイントはリクエストを転送しますが、メンバーシップの決定は行いません。
- Storage: ペアリング状態は Gateway のディレクトリ(デフォルトは
~/.openclaw)に保存されます。
CLI によるワークフロー
Section titled “CLI によるワークフロー”ヘッドレス環境でも操作しやすい CLI コマンドが用意されています。
# 保留中のリクエスト一覧を表示openclaw nodes pending
# リクエストの承認と却下openclaw nodes approve <requestId>openclaw nodes reject <requestId>
# 接続済みノードのステータスと機能を確認openclaw nodes status
# ノードに分かりやすい名前を付けるopenclaw nodes rename --node <id|name|ip> --name "Living Room iPad"API surface (gateway protocol)
Section titled “API surface (gateway protocol)”API を介してペアリングを制御する場合、以下のイベントとメソッドを使用します。
Events
Section titled “Events”node.pair.requested: 新しい保留リクエストが作成された時に通知されます。node.pair.resolved: リクエストが承認、却下、または期限切れになった時に通知されます。
Methods
Section titled “Methods”node.pair.request: 保留中のリクエストを作成、または再利用します。node.pair.list: 保留中およびペアリング済みのノードを一覧表示します。node.pair.approve: リクエストを承認し、新しいトークンを発行します。node.pair.reject: リクエストを却下します。
注意点として、承認時には常に新しいトークンが生成されます。node.pair.request からトークンが返されることはありません。
トラブルシューティング
Section titled “トラブルシューティング”よくある問題と解決策です。
- リクエストが見つからない: 保留中のリクエストは 5 分間で自動的に期限切れになります。期限が切れた場合は、ノードから再度リクエストを送信してください。
- ペアリングができない: Gateway がオフラインの場合や、ペアリング機能が無効化されている場合、ノードはペアリングを完了できません。
- トークンの紛失: セキュリティのため、トークンは再発行(再承認)するか、
paired.jsonのエントリを削除してやり直す必要があります。 - 保存場所の変更:
OPENCLAW_STATE_DIR環境変数を設定している場合、ペアリング情報はnodes/フォルダと共にそのディレクトリへ移動します。
セットアップに関する不明点は AI Setup Assistant でいつでも質問してください。
次のステップ
Section titled “次のステップ”OpenClaw Expert
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